CPUの見方
RyzenとCoreの型番は3か所を見れば分かる
CPUはパソコンの「頭脳」です。型番は長くて難しく見えますが、見るところは「クラス(5か7か)」「末尾のアルファベット」「世代(新しさ)」の3か所だけです。メールや書類作り、Web会議が中心ならRyzen 5/Core 5クラス、動画編集など重い作業をするならRyzen 7/Core 7クラスが目安です。型番の読み方と、今のパソコンのCPUの確かめ方をまとめました。
- CPUの役割と、RyzenとCoreの関係
- 型番の「クラス」「末尾のアルファベット」「世代」の読み方
- 使い方別に必要なCPUの目安と、メモリとの組み合わせ方
- Windows 11で、今のパソコンのCPUと使われ方を確かめる手順
CPUは「パソコンの頭脳」
CPUは、パソコンの中で計算や処理をする部品です。性能が高いほど、アプリの起動や、いくつもの作業を同時にこなすのが速くなります。よく「作業する人」にたとえられ、メモリは「作業机の広さ」、SSDは「書類をしまう本棚」にあたります。どれか1つだけが高くても、ほかが足りないと動きは重くなります。
ノートパソコンのCPUは、主にAMDの「Ryzen(ライゼン)」と、Intelの「Core(コア)」の2つです。どちらにも同じくらいの性能の製品があり、ふだん使いでは、どちらを選んでも使い勝手は大きく変わりません。
型番の読み方
型番は、次のように分けて読みます。まずは「クラス」だけ見れば、だいたいの性能が分かります。
| 型番の例 | クラス | 世代・番号 | 末尾 |
|---|---|---|---|
| Ryzen 5 7530U | 5 | 7530 | U |
| Core i5-1235U | 5 | 1235(最初の「12」が世代) | U |
| Core Ultra 7 155H | 7 | 155 | H |
| Ryzen AI 7 350 | 7 | 350 | なし |
クラス(3・5・7・9)
名前のすぐあとの数字がクラスです。Ryzenなら「Ryzen 3/5/7/9」、Intelなら「Core i3/i5/i7」や、新しい名前の「Core 5/7」「Core Ultra 5/7/9」です。数字が大きいほど上のクラスで、性能が高くなります。
- 3:ネットや動画を見る、短い文書を作るなど、軽い使い方向け
- 5:メール・ネット・Word/Excel・Web会議など、ふだん使いから仕事まで。多くの方はこのクラスで足ります
- 7:写真や動画の編集、たくさんのアプリを同時に使う方向け
- 9:本格的な動画編集など、とくに重い作業向け
価格をおさえたモデルには、「Celeron」や「Intel N」で始まるCPUが使われていることがあります。メールやネットを見るだけなら使えますが、Web会議をしながら資料を開くといった使い方では、待たされることが増えます。
末尾のアルファベット(目安)
- U:消費電力をおさえたタイプ。薄くて軽い機種や、バッテリーの持ちを大事にする機種に多く使われます。
- H・HS:処理の速さを優先したタイプ。動画編集向けの機種などに使われます。
- HX:さらに処理の速さを優先したタイプ。大きめの機種やゲーム向けの機種に使われます。
末尾の文字は「どんな機種に向けたCPUか」の目安です。同じクラスでも、Uは電池の持ちや静かさ、H・HSは処理の速さを優先していると考えると分かりやすいです。最近は末尾に文字がない型番も増えています。
世代(新しさ)
同じ「Core i5」でも、作られた時期(世代)によって性能が違います。「Core i5-1235U」のような型番は、ハイフンのあとの最初の2けた(この例では12)が世代を表し、「第12世代」と呼びます。数字が大きいほど新しい世代です。
Ryzenの「7530U」のような型番は、最初の数字(この例では7)が大きいほど新しい時期の製品です。ただし、同じ番台でも中身の世代が違うことがあり、型番だけで新しさを比べにくいところがあります。最近のCPUは「Core Ultra」「Ryzen AI」のように名前が変わってきていて、AIの処理を得意とする部品(NPU)が入っています。
どのくらいの性能が必要?使い方別の目安
| 使い方 | CPUの目安 | 組み合わせたいメモリ |
|---|---|---|
| メール・ネット・書類作り | Ryzen 5/Core 5クラス | 8GB以上(16GBあると安心) |
| 仕事(Excel・Web会議・アプリをいくつも開く) | Ryzen 5/Core 5クラス以上 | 16GB |
| 写真の編集・イラスト・音楽づくり | Ryzen 5/Core 5クラス以上 | 16GB以上 |
| 動画編集 | Ryzen 7/Core 7/Ryzen AI 7クラス以上 | 16GB以上 |
※目安です。お使いのアプリによって必要な性能は変わります。使いたいアプリが決まっている場合は、そのアプリの「必要な動作環境」もご確認ください。
CPUだけ高くても、メモリが少ないと動きが重くなります。CPUとメモリはセットで考えるのがコツです。メモリの目安は「メモリ8GBと16GBの違い」をご覧ください。何年か長く使いたい方は、今の使い方より少し余裕のあるものを選ぶと安心です。
今のパソコンのCPUを確かめる方法
買い替えるときは、今のパソコンのCPUを確かめておくと、次に選ぶ目安になります。Windows 11では、次の2か所で確かめられます。
CPUの名前を見る(設定)
- 画面下の「スタート」ボタンを押し、「設定」(歯車のマーク)を開きます。
- 左の一覧から「システム」を選び、いちばん下の「バージョン情報」を開きます。
- 「デバイスの仕様」の「プロセッサ」に書かれているのが、CPUの名前です。
使われ方を見る(タスクマネージャー)
- キーボードの「Ctrl」「Shift」「Esc」を同時に押して、タスクマネージャーを開きます。
- 左側の「パフォーマンス」を選び、「CPU」をクリックします。
- グラフと「使用率」を見ます。ふだんの作業をしているときに確かめるのがコツです。
ふだんの作業でいつも使用率が高く、動きが重いと感じるなら、次はひとつ上のクラスを考えてもよいかもしれません。ただし、使用率が高いのは、Windows Updateやウイルス対策の検査が裏で動いているだけのこともあります。少し時間をおいて、もう一度確かめてください。
つまずきやすい場面と対処
| こんなとき | 考えられること・対処 |
|---|---|
| 電源を入れた直後だけ、ファンの音が大きく、使用率が高い | 起動直後は、更新の確認やウイルス対策の検査が動いていることがあります。しばらく待つと落ち着くことが多いです。 |
| いつも使用率が高く、動きが重い | タスクマネージャーの「プロセス」で、「CPU」の列を押して多く使っているアプリを確かめ、使っていないものは閉じます。 |
| 電源につないでいないと遅く感じる | バッテリーで使うときは、電池を長持ちさせるために処理をおさえる設定になっていることがあります。「設定」→「システム」→「電源とバッテリー」の「電源モード」を確かめます。 |
| 本体が熱く、だんだん遅くなる | 熱がこもると、CPUは自動で処理をおさえます。布団やひざの上ではなく、平らな机の上で使い、通気口をふさがないようにします。 |
| 商品ページのCPU名が、今のパソコンと比べにくい | まずはクラス(5か7か)と、世代が新しいかどうかを比べます。細かい数字の比べ方に迷ったら、使い方に合うかで選んでください。 |
中古パソコンでCPUを見るときは
中古パソコンには、CPUの世代が古いものもあります。同じ「Core i5」でも、世代が新しいほど快適に使えます。商品ページでは、クラスだけでなく世代もあわせて見ておきましょう。
また、Windows 11に対応しているかどうかも、CPUによって決まります。Intelならおおむね第8世代以降、AMDならおおむねRyzen 2000番台以降が目安です。くわしくはMicrosoftの案内をご確認ください。中古の選び方は「中古ノートパソコンの選び方」、新品と中古の比べ方は「新品と中古、どちらを選ぶ?」にまとめています。
よくあるご質問
RyzenとCore、どちらがいいですか?
同じクラス同士なら、メールや書類作り、Web会議などのふだん使いで大きな差を感じることはほとんどありません。CPUのメーカーよりも、クラス(5か7か)、メモリの量、画面の大きさや重さが使い方に合うかで選ぶのがおすすめです。
「Core i5」と「Core 5」は同じですか?
どちらもIntelの「5」のクラスですが、名前の付け方が変わったもので、作られた時期が違います。性能は世代によって違うため、名前だけで比べず、上の使い方別の目安に合うかで選んでください。
「Core Ultra」は、ふつうの「Core」と何が違いますか?
Intelの新しい世代のCPUにつけられた名前で、AIの処理を得意とする部品(NPU)が入っています。クラスの見方は同じで、「Core Ultra 5」なら「5」のクラスです。
Ryzen 7なら、Ryzen 5より何でも速いですか?
同じ世代なら、7のほうが余裕があります。ただ、世代が古い7より、新しい5のほうが快適なこともあります。クラスと世代をあわせて見るのがコツです。
Web会議だけなら、どのCPUで足りますか?
Ryzen 5/Core 5クラスなら十分です。会議をしながら資料を開く方は、メモリを16GBにしておくと安心です。
CPUはあとから交換できますか?
ノートパソコンのCPUは、ほとんどの機種で交換できません。買うときに、使い方に合ったクラスを選んでおきましょう。
どのCPUを選べばよいか、相談できますか?
購入前のご相談も、日本人スタッフがお問い合わせフォームから日本語でお受けしています。使い方を書いていただくと、ご案内しやすくなります。
在庫や価格は商品ページでご確認ください。
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