大切なデータのバックアップのしかた
OneDrive・外付けSSD・Windowsの機能の使い分け

バックアップとは、写真や書類の「写し」を、パソコンとは別の場所に取っておくことです。パソコンが故障したり、なくしたりしても、写しがあれば取り戻せます。手軽さならOneDrive(インターネット上の保存場所)、写真や動画が多いなら外付けSSDが向いています。両方を組み合わせて「写しを2か所」にしておくと、さらに安心です。それぞれの手順と、続けるコツをまとめました。

この記事で分かること
  • バックアップが必要な理由と、守るべきデータの見つけ方
  • OneDrive・外付けSSD・USBメモリの違いと、選び方の目安
  • Windows 11でバックアップを設定する手順と、設定がある場所
  • つまずきやすい場面と、バックアップを続けるコツ

なぜバックアップが必要なの?

パソコンの中のデータは、次のようなことで急に取り出せなくなることがあります。

  • パソコンの故障(落とした、水をこぼした、部品の寿命など)
  • まちがえて消してしまった、上書きしてしまった
  • パソコンをなくした、盗まれた
  • ウイルスなどの被害にあった

パソコンは修理や買い替えができても、家族の写真や作った書類は、写しがなければ戻ってきません。修理に出すと、部品の交換や初期化でデータが消えることもあります。「壊れてから」では間に合わないので、元気なうちに準備しておくことが大切です。

まず「何を守るか」を決める

アプリやWindowsは入れ直せますが、ご自身で作ったり集めたりしたデータは入れ直せません。バックアップするのは、主に次のようなものです。

  • 写真・動画(「ピクチャ」「ビデオ」フォルダーなど)
  • 書類(「ドキュメント」「デスクトップ」に置いたファイル)
  • 仕事や家計の表、年賀状の住所録など、作り直すのが大変なもの
  • ブラウザのお気に入り(ブックマーク)や、メールの大切なやりとり

バックアップの方法と選び方

バックアップの方法は、大きく分けて「インターネット上に保存する」か「手元の機器に保存する」かの2つです。それぞれに向き・不向きがあります。

方法良いところ気をつけたいこと向いている方
OneDrive一度設定すれば自動で保存。別のパソコンやスマホからも見られる無料の容量には限りがある。パソコンで消すとOneDriveからも消えるのが基本書類が中心の方、設定したらあとは任せたい方
外付けSSD・HDD写真や動画のような大きなデータもまとめて保存。ネットにつながなくても使える自分でコピーする手間がある。パソコンと同じ場所に置くと、災害などで一緒に失う心配写真や動画が多い方
USBメモリ小さくて手軽。少しのファイルを持ち運ぶのに便利容量が小さめ。なくしやすく、長期の保管には向きにくい大切な書類を少しだけ写しておきたい方
パソコン(元データ) OneDrive 自動で保存 外付けSSD 月1回コピー
図:性質の違う2か所に写しを取ると、どちらか一方がだめになっても取り戻せます

たとえば「書類はOneDriveに自動で保存し、写真と動画は月に1回、外付けSSDにもコピーする」という組み合わせなら、手間を少なくしながら、2か所に写しを残せます。

OneDriveに自動で保存する手順

OneDriveは、Microsoftアカウントで使える、インターネット上の保存場所です。Windows 11では、「デスクトップ」「ドキュメント」「ピクチャ」などのフォルダーを、自動でOneDriveに保存するように設定できます。

  1. Microsoftアカウントでサインインしていることを確かめます(「設定」→「アカウント」で確認できます)。
  2. 「設定」→「アカウント」→「Windows バックアップ」を開きます。
  3. 「OneDrive フォルダーの同期」の「同期の設定を管理する」を押します。
  4. 保存したいフォルダー(デスクトップ、ドキュメント、ピクチャなど)をオンにし、「バックアップの開始」を押します。
  5. タスクバーの右側にある雲のマークを押して、同期が終わったかを確認します。

画面の名前は、Windowsのバージョンによって少し違うことがあります。OneDriveの無料の容量には限りがあり、いっぱいになると新しいファイルが保存されなくなります。

OneDriveは「同期」といって、パソコンとOneDriveが同じ中身になる仕組みです。パソコンでファイルを消すと、OneDriveからも消えます。まちがえて消したときは、しばらくの間ならOneDriveのごみ箱から戻せることがあります。

外付けSSD・USBメモリにコピーする手順

パソコンにつなぐ外付けの保存装置に、大切なフォルダーをコピーしておく方法です。インターネットの速さに関係なく、大きなデータもまとめて保存できます。

  1. 外付けSSDやUSBメモリを、パソコンのUSB端子につなぎます。
  2. タスクバーのフォルダーのマークから「エクスプローラー」を開きます。
  3. 左の一覧の「PC」を押し、つないだ機器が表示されていることを確かめます。
  4. バックアップしたいフォルダー(「ピクチャ」など)を選び、つないだ機器の中にドラッグしてコピーします。日付の名前のフォルダーを作って入れると、いつの写しか分かりやすくなります。
  5. コピーが終わったら、タスクバーの右側の「^」を押し、「ハードウェアを安全に取り外してメディアを取り出す」から取り外します。

Windows 11には、外付けの機器をつないでおくと、決まったフォルダーのファイルを定期的に保存してくれる「ファイル履歴」という機能もあります。少し前の状態のファイルに戻せるのが特徴です。くわしい使い方はMicrosoftの案内をご確認ください。

つまずきやすい場面と対処

こんなとき考えられること・対処
「OneDriveの容量がいっぱいです」と出る写真や動画で容量を使い切っていることがあります。大きなファイルを外付けSSDに移すか、OneDriveに保存するフォルダーをしぼります。
デスクトップのファイルが消えたように見えるOneDriveの同期をオンにすると、デスクトップの場所がOneDriveの中に移ります。エクスプローラーの「OneDrive」の中の「デスクトップ」を確認してみてください。
外付けSSDをつないでも表示されない別のUSB端子につなぎ直す、パソコンを再起動する、をためします。それでも出ないときは、機器のメーカーの案内をご確認ください。
コピーの途中で止まる・とても遅いコピーするファイルが多いと時間がかかります。フォルダーを分けて少しずつコピーすると進めやすくなります。
バックアップしたはずのファイルが開けないコピーが途中で終わっていたことがあります。ときどきバックアップ先のファイルを開いて確かめる習慣をつけましょう。

バックアップを続けるコツ

毎月くり返す3つのこと 1 日を決める 2 コピーする 3 開いて確かめる
図:コピーしただけで終わらせず、開けるかどうかまで確かめると安心です
  • 写しは2か所以上:OneDriveと外付けSSDのように、性質の違う場所に分けます。
  • 日を決める:「月末に写真をコピーする」のように、カレンダーに入れておくと忘れにくくなります。
  • 保管場所を分ける:外付けSSDは、パソコンと別の部屋や棚にしまうと、もしものときに一緒に失いにくくなります。
  • ときどき開いて確かめる:バックアップしたファイルが本当に開けるか、たまに確認しましょう。
  • 修理・買い替え・手放す前にも:パソコンを修理に出す前や、買い替えで古いパソコンを手放す前は、最新の写しを取ってからにしましょう。

新しいパソコンにデータを移すときの手順は「古いパソコンから新しいパソコンへデータを自分で移す方法」をご覧ください。使わなくなったパソコンは、and pcの買取(LINEで写真を送って査定)もご利用いただけます。

よくあるご質問

リカバリUSBがあれば、バックアップは要りませんか?

リカバリUSBは、パソコンを買ったときの状態に戻したり、修復したりするためのものです。ご自身の写真や書類は入っていないので、バックアップは別に必要です。くわしくは「リカバリUSB(回復ドライブ)とは?」をご覧ください。

どのくらいの容量の外付けSSDがあればいいですか?

パソコンに保存している写真や書類の量より、余裕のある容量を選ぶのが目安です。今の使用量は「設定」→「システム」→「ストレージ」で確認できます。容量の考え方は「SSDの容量の選び方」もご覧ください。

OneDriveだけでは足りませんか?

書類が中心で、無料の容量に収まるなら、OneDriveだけでも手軽に始められます。ただし、まちがえて消すとOneDriveからも消えるので、大切な写真などは外付けSSDにも写しておくと安心です。

どのくらいの頻度でバックアップすればいいですか?

OneDriveは自動です。外付けSSDへのコピーは、月に1回が目安です。大切な書類を作った日や、旅行で写真をたくさん撮ったあとは、その都度コピーしておくとよいでしょう。

スマホの写真もパソコンでバックアップできますか?

スマホの写真をパソコンに取り込めば、ほかのファイルと同じようにバックアップできます。取り込み方はスマホの機種によって違うので、メーカーの案内をご確認ください。

新しいパソコンを買ったら、データを移してもらえますか?

当店ではデータ移行の作業は行っていません。OneDriveや外付けSSDを使って、ご自身で移していただきます。バックアップを取っておけば、そのまま新しいパソコンへの引っ越しにも使えます。

設定のしかたが分からないとき、相談できますか?

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この記事は、パソコンの販売と初期設定を毎日行っている and pc 編集部(株式会社ifreees)がまとめました。